Lella and Massimo Vignelli Saratoga Designed for Poltronova 2seater Red
Lella and Massimo Vignelli Saratoga Designed for Poltronova 2seater Red
Designer: Lella and Massimo Vignelli
Manufactured by Poltronova
Year: 1964
Lella and Massimo Vignelli (ヴィニエリ)夫妻は偉大なグラフィックデザイナーとして語り継がれています。多くのデザインラバーが目にしたことのあるKnollのグラフィックは夫妻の仕事。この仕事の依頼を受けた時、夫妻は今まであったロゴマークをきなり消すのではなく徐々にその痕跡を過去のものへとし自然に彼らのデザインのロゴマークに変更していったことに彼らの仕事への取り組み方の偉大さを感じる。彼らはKnollのカタログやアートワークをすべて任せられ、展示会の会場デザインまでもしている。1970年代からのKnollの躍進は彼らの功績が大いにあると思ってます。
他にも1970年から1978年までNYの地下鉄の路線図のデザインは有名である。ニューヨーク交通支局はこの地図を ヴィニエリマップと呼んだ。依頼このデザインが元になり、デザイナーは変わったが現在も引き継がれている。彼らがアメリカで設立したThe Unimark社での請負となった。The Unimarkは当時NYで一番忙しいデザイン事務所でIBMをはじめとする多くの当時のテック企業などがデザインを彼らに依頼していた。
と、デザイナーとして私は夫妻を尊敬するので今回は彼らの仕事の多くの写真を掲載しました。背景がわかるとソファの魅力も増すと思います。
それとあからさまなコーディネート写真と現行品の展示風景の写真も載せました。あからさまなコーディネートはやはりこれがシックリくる。もちろん崩しても良いと思いますが、少し難しいですね。デザイン思考の強い夫婦のデザインに何をプラスするのか、、、センスが問われまして、、、私も定番にしてみました。ボディを艶消しホワイトにして、クッションもホワイトにしたらなんとなくコーディネートの幅が広がりそうです。
Saratoga(サラトガ)ソファはイタリアのPoltronova(ポルトロノーヴァ)のために夫妻が1964年にデザインしたソファです。彼らの代名詞であるようなシンプルなのに印象深いデザインのソファは現代でも色褪せることなく販売されています。
これは僕の解釈なのですが、直線のフレームとクッションの組み合わせがコルビジュエのLCシリーズのソファのリデザインではないかと思っています。
最初私がこのソファを目にしたのは2002年。目黒通りにあるcoltさんでした。イームズブーム当時はピアノ塗装のこのソファを見て何も感じませんでしたが、20年以上デザインの仕事をした上で歴史、背景を改めて見てみるとこのソファの偉大さを感じます。また、それはヴィニエリ夫妻への尊敬の念も含まれています。
今回はヴィンテージの2人がけ、3人がけ、最近のプロダクトの2人掛けを預かりました。
ヴィンテージのクッションは程よく使い込まれています。張り替えても良いと思いますが、オリジナルのこのカラーリング、イタリアらしいブラウンの革は誇らしいです。ヴィンテージのイタリア車のような感じがします。ボディのピアノ塗装、さて今までの家具デザインの歴史であるでしょうか?
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写真 Simon Narita