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NO.30 Black seat high 44cm with mesh sheet

NO.30 Black seat high 44cm with mesh sheet

通常価格 ¥150,700 JPY
通常価格 セール価格 ¥150,700 JPY
セール 売り切れ
税込

:モデル名 NO.30

:メーカー TON
:デザイナー 
:サイズ 幅54.5 x 奥行き57 x 高さ76 座面高 46 (cm)

こちらは脚を44cmにカットしてあります。通常より2センチ低いので70センチ以下のダイニングテーブルと合わせても使いやすいと思います。またメッシュのシートも付属しております。
在庫1のみの販売です。

みなさんが、この椅子を欲しがる理由はなんでしょうか?そう、コルビュジエが愛した椅子だからが大きな理由だと思います。
おそらく大半の方がコルビュジエが彼の設計した物件に使ったからと答えるでしょう。エスプリ・ヌーヴォー館 やLa Roche's house コルビュジエ自身のSTUDIO-APARTMENTで使われているのも曲木のアームチェアです。
私もこの椅子を知ったきっかけはコルビュジエからでした。彼の建築作品に興味を持ち、洋書の写真集などを見ていると様々な場所でこの曲木の肘付き椅子が出てきます。

最初はコルビュジエ本人かペリアンがデザインをした椅子だと思っていました。もちろんその考えは直ぐに打ち消されます。この曲木の肘付き椅子はトーネットという歴史ある会社の製品だと知ることになります。そして写真集をよく見るとアームの形が様々です。大きくカーブを描いたアームや途中でワンクッションあるアーム、脚の貫も様々で私は少し混乱しました。
それもそのはず、トーネットの長い歴史を知れば知る程、この椅子の奥の深さがわかりました。

曲木の椅子の歴史は古く1800年台初頭から始まります。ミヒャエルトーネットが考案をした工法により曲木の椅子は生まれました。No.14(この椅子のアームのないバージョンといえばよろしいでしょうか)が最初にメジャーになった曲木の椅子です。その後、ミヒャエルはドイツからウィーンに拠点を移します。当時カフェ文化が栄えていたウィーンで曲木の椅子No.14は多く使われるようになります。1856年にミヒャエルはチェコに最初の工場を建設します。(現在は閉鎖)その後、1861年に現在も続くTONの拠点BYSTRICE POD HOSTYNEMに工場(最古の曲木の工場)を建設します。ビジネス的にも曲木の工法、ノックダウン(椅子を分解)の輸送方法などを確立もしました。

ミヒャエルの死後1903年にこの椅子 No.30の最初のモデルが確立します。デザイナーには三男のアウグストが表記される事も多いですが、実際はどうなのでしょう。ゲブリュター(ブラザーズ、兄弟という意味のドイツ語)という表記もあります。TON社ではデザイナーの表記はありません。

最初にこの曲木の肘付き椅子を製造し世界中に送り出していたのは、TONのBYSTRICE POD HOSTYNEMでした。この工場は1861年にスタートし現在も残る最古の工場です。この世界最古の工場から世界中に届けられた椅子はコルビュジエの元にも届き、彼の設計をした多くの物件で使用されたと思われます。その同じ工場からの椅子が現在も同じ工法で製造され、購入することができるのはとても感慨深いことです。

日本では曲木の椅子はドイツのゲブリュタートーネットがオリジナルとされていますが、きちんと歴史を紐解くとその歴史はチェコのBYSTRICE POD HOSTYNEM工場からスタートしています。ゲブリュターの曲木の肘付き椅子はポールヘニングセンがリデザインした椅子です。本当のオリジナル、コルビュジエが愛した椅子はこの椅子になります。

ところで現在もこの椅子はトーネットの親族会社で多く製品化されています。どれもきちんとした製品ですのでご安心ください。(韓国製や中国製は粗悪品のジェネリック)

さて、話を〆ますね。
様々なミヒャエルトーネット親族から出ている曲木の肘付き椅子。では弊社が扱うTON社のNo.30の曲木の肘付き椅子の魅力はなんでしょうか?コルビュジエが多く使用したアームのデザインは、現在もTONから出ているこのスタイルだという事が最大の理由だと思います。そして価格と品質のバランスの良さが整っているのが、TON社の曲木の肘付き椅子No.30です。

是非、皆様もコルビュジエが愛した椅子を手に入れてご堪能いただければ幸いです。

こちらの記事もご覧ください。

*about TON
1861年、現在のチェコ、BYSTRICE POD HOSTYNEMに曲木の家具の工場が開設されました。その工場は現在では世界で最も古い工場の1つとなっています。創設者のミヒャエル・トーネットがこの場所を選んだのは、製造プロセスに十分な材料を提供するブナの森に囲まれた場所であったからで、また立地もよく輸送費と人件費も節約することが出来ました。

トーネット家は従業員の為に木材加工の学校を作り、教育システムを作り鉄道の建設を支援し、労働者のための家を建て、工場の発展と共に街全体も発展しました。

第一次世界大戦後は経済情勢に大きな打撃を与えました。
1924年にKohn-Mundus株式会社と合併し、社名をTHONET-MUNDUSに変更され1940年まで運営されていました。

その後第二次世界大戦が終わるまで、国の管理により運営される状況が続きました。

1946年3月7日からの産業省の法令に従い、THONETは国営企業になり、1953年にTON(Továrna Ohýbaného Nábytku–曲木家具工場の略)に改名されました。

1989年にチェコ共和国の政治情勢が変化した後、組織構造が変更され、会社は国営企業になりました。

1993年にチェコはスロバキアと平和的に分離

1994年 TONは株式会社になりました。

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皆様のご購入に際して、Stool Inc.では、曲木の椅子を永く愛用いただけるよう、全力でのアフターケアをお約束いたします。

TON社製の椅子は全て座面の高さが46センチとなっております。そのため、ご使用予定のテーブルやデスクの高さが70センチ以下の場合、少し相性が悪いかもしれません。そのような場合には、脚を2センチカットすることをお勧めします。専用の工場と提携して丁寧な作業をお約束します。
*別途10,000円が必要となります。納品前でしたら工場までの送料は弊社が負担しますが、納品後はお客様で往復の送料はご負担ください。

万が一、椅子に不具合が生じた場合も、どうぞお気軽にご相談ください。製品に問題があると判断した場合、修理費用は弊社が負担いたします。ただし、これは椅子を正当な使い方でお使いの場合に限られます。15年間の販売実績の中で、籐の不具合の修理が数回しか発生しておらず、それ以外の問題はほとんどありません。ただし籐は消耗品であり、経年により劣化します。タイミングで張り替えることをお勧めします。

また、TON製品の買取も保証しております。買取価格は当時の販売価格の60%となります。ただし、これは製品に不具合がなく、オリジナルの状態を保っている椅子に限られます。さらに、経年変化によって美しくなっている椅子の場合は、プラス10%の価格で買取させていただきます。

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TON社の商材は個人、法人問わずにビジネス利用、wholesaleが可能です。お気軽にお問い合わせください。飲食店での使用はもちろん、オフィスや店舗での使用など幅広くご活用ください。

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