Marco Zanuso Triennale Sofa for Arflex restore base
Marco Zanuso Triennale Sofa for Arflex restore base
通常価格
¥4,800,000 JPY
通常価格
セール価格
¥4,800,000 JPY
単価
/
あたり
Designer: Marco Zanuzo
Manufactured by Arflex
Year: 1955
Manufactured by Arflex
Year: 1955
ミラノ・トリエンナーレで金賞を受賞したソファ。様々なタイプが存在しますが、8人がけを私ははじめて見ました。イタリアデザインをコレクトするにあたり、現地のディーラーと仲良くなりました。その際に完成品はオークションで購入するので、面白いレストアベースはない?って尋ねたところとんでもないのが出てきました。最初インスタのDMで動画が送られて来た時はよくわかりませんでした。何せ骨組みだけです。2本あるのかと思いきや、連結ができると!!!これは迷わず即買いでした。フレームの構造を見ることは本当に面白いです。椅子の歴史がそこに詰まっている。また構造を知ることでより見識が深まります。
まずはフレームの美しさを堪能ください!
レストアベースとして販売します。ご希望の生地での完成させます。もちろん張り生地のアドバイスもしますのであなたの空間に合わせてコーディネート可能です。
4,800,000円は弊社指定の上質なオランダのファブリック使用時の価格です。他のファブリックや革での張り替えも承ります。
ザヌーゾは純粋なプロダクトデザイナーとして、技術革新やデザインの産業化を提唱しました。このレディを含むアルフレックスのシリーズは、すべてスチールパイプを用いてフレームが組まれています。アーム部分だけが木製です。一般的に、外観をスチールでデザインする椅子は多く存在しますが、スチールパイプを内部構造に採用した椅子は、私の知る限りではこのレディが最初だと思います。スチールパイプにゴムのウィービングを巻きつけ、その上にウレタンを用いて形を作っています。通常、張り替える生地をカバーとして使うことも特徴の一つです。そのため、張り替えも非常に簡単です。アルフレックスの企業母体が、タイヤメーカーのピレリであることも納得できます。
先輩の名言に「モダンを極めるとアアルト」というものがありますが、私の中では「モダンを極めるとザヌーゾ」という言葉もふさわしいと思います。日本のデザイナーは当時、イタリアのデザインを模倣していました。建築家志望の人々はコルビュジエを尊敬し、フランスに学びに行きました。一方、プロダクトデザイナー志望の人々は、おそらくはアメリカやイタリアのメーカーの技術力や地元のデザイナーのデザインを学ぶため、模倣したのだと思います。
私は20年以上、ヴィンテージ家具に携わってきましたが、イタリアデザインに本格的に触れるのは初めてでした。その結果、イタリアデザインが日本のデザインに大きな影響を与えていることがわかりました。ちょうど同じ時期に、東京海上日動ビルの前川先生がプロダクトを発表しました。その中には、ほぼ未発表の天童木工の椅子のセットも含まれていますが、構造は異なっていても、スタイルは間違いなくマルコ・ザヌーゾのプロダクトから影響を受けていると思われるデザインでした。
写真Simon Narita