Shoji Morinaga 『Doubt table 』(Japanese zelkova) Year 2024
Shoji Morinaga 『Doubt table 』(Japanese zelkova) Year 2024
『Chic Japan』を開催するにあたり盛永さんに大きなテーブルをお願いしたく材料を探していました。夏を前に知人よりとんでもない屋久杉が手に入ったと連絡を受けました。遂にその時が来た。そう思い私はとても高価な材を購入。すぐに彼の元に送ります。しばらく脚のデザインを考えた後に制作が始まります。なんと削ってみると匂いが屋久杉でなく欅(ケヤキ)ということが判明。屋久杉だったら1,000万超えでしたのに。。という裏話があるのですが、欅でも実に見事なテーブルです。宇宙を見ることのできる木目。エッジが物語る木の生命感。そこに彼は真っ黒の穴のあいた脚をデザインしました。そこまで考えていたかは分かりませんが、このテーブルですが脚がまったく無いように見えます。多くの方が天板まで近づき、下を覗きます。おや、脚があるぞ。そして脚の真ん中にある穴を覗きます。流石に穴の中に仕掛けはありませんが、いろいろなことを『疑う』ことから『Doubt table 』と名付けました。
彼の大作です。どうぞこの機会をお見逃しなく!
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ランドスケーププロダクツが運営する業者向けの展示会、For Stockistで私と出会う。2007~8年頃。その頃の彼は生活雑貨などの器を木工作家として日々製作をしていた。For Stockistをきっかけに全国に名前が広る。
彼の強みは他の日本の木工作家と違い、ランドスケーププロダクツとの繋がりから多くの歴史上偉大な木工作家やその他のアーティストを知ることができたことである。当時の代表、中原慎一郎さんの勧めもありカリフォルニアで活躍する多くの作家との交流も深め、今では現代アーティストとして活躍するアルマ・アレンに師事をしたことが次のステップへのキッカケとなる。
2012年頃から製作をスタートしたスツールなどの木工家具は新たな彼のステージとなり、多くのモダニストを惹きつける。スツールの製作を機に大きめの作品を制作するようになり、徐々にアーティストへの道を切り開いていく。
2019年のCURATOR'S CUBE での展示が新たなステップとなり造形的な作品を多く生み出すようになる。
写真 Simon Narita